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エンタメ 芸能
2023年06月08日
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/06081102/?all=1
あっちゃんこと中田敦彦さん、新たな「武勇伝」を作ろうとしたなら大成功かもしれない。あの松本人志さんに「(お笑い賞レースの)審査員何個かやめてほしい」とけんかを売ったと各所で話題だ。そもそも審査員のオファーについては、松ちゃんより彼に打診する企画担当者に言うべきだ。しかしあえて裏方ではなく松ちゃんを名指ししたのは、その方が注目度が上がると計算していたからだろう。相方の藤森慎吾さんは、炎上させて話題を起こすのが彼なりの「ヒーロー芸」と語った。ヒーローとは呼べないが、テレビ出演の足掛かりに大物の名前を使う手法は中田さんの中で確立しているのだろう。
今年1月には、爆笑問題の名前を動画で出したところ事務所の太田光代社長から直接電話が入って「サンデー・ジャポン」に久々にコンビで出演。5月にはオードリーの番組でBIG3を批判。こちらも昨年「2023年の展望」という動画で共演を呼びかけていたが、三人とも無反応だったことを受けてだろう。「どんなテレビ番組なら出たいか」という動画もあり、「キャスティングからやりたい」「単発番組なら」と言っていたあっちゃん、「サンジャポ」や「しゃべくり007」に立て続けに出ていたのに、とは思うものの、今回も「松本さんとサシの対談オファーなら考える」なる発言も。「まつもtoなかい」への出演をもくろんでいるのではないだろうか。
しかし松本さんはその土俵に乗らなかった。「テレビとかYouTubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん 連絡待ってる!」とツイート。それは権力者として軽くあしらったのではなく、むしろ後輩がこれ以上損をしないように気遣ったのではないかと思うのだ。
(略)
■「知性」キャラにはむしろ葛藤が? テレビ出演へのこだわりに見るあっちゃんのコンプレックス
中田さんは動画内で、「中田で笑うのって結構知性いる」と発言した。それは逆に言えば、彼の笑いが受け入れられない人は知性が足りない、ということだ。その選民意識は、オンラインサロンやYouTubeチャンネル登録者たちの優越感をくすぐり排他性を強めた。「中田敦彦のYouTube大学」で配信された近現代中東史での間違いを指摘した専門家には、ファンから罵詈雑言が寄せられたとの報道もある。中田さんの言うところの「知性」を持った人たちの攻撃性の高さや、人を笑わせることより人を笑うことに執着している・笑われることにすごく抵抗があるというプライドばかりが先立って見えてしまうのも、彼のお笑いが受け入れにくく思われている素地を作ってしまっている。
妻の福田萌さんによれば、「自分はかわいいと褒めているのに、なぜ自分にはカッコいいって言ってくれないんだ」と泣いて怒ってきたことがあるそうだ。いわく、「人から褒められるときは『頭がいい』と言われるが、妻にはただただ、顔がいいって言われたい」という。
頭の良さを売りに、「知性」あるファンを囲いこみながらも、実は一番その「知性」にコンプレックスを感じているのかなと思う。それは彼自身が、「頭がいいね」と冷静に言われる人より、「かっこいい!」とか「バカだね~」と直感的に言わせてくれる人の方が今も昔も広く愛されるとわかっているからだろう。今回の中田さん発言を擁護したホリエモンさんは、「松ちゃんはいい人だけど面白くない」とコメントしていた。それは今のテレビ業界で、なぜ今も松ちゃんが君臨しているのかを逆説的に証明したといえる。
知性なんて声高に主張せずとも、無条件に広く愛されてみたい、だからテレビというメディアに戻りたい――あっちゃんの最近のケンカ商法には、彼の根深いコンプレックスを感じる。思えば「武勇伝」の合いの手は「あっちゃんかっこいいー!」だ。あれは、彼が心から視聴者に言われたい言葉だったのかもしれないと思うと、笑いより涙を禁じ得ない。
(全文はソースでご確認下さい)
あっちゃんカッコいい(笑)
切なすぎる
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