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薄毛の専門外来で診療を行っています。妊娠出産、急激なダイエット、抗がん剤治療の副作用、コロナ感染後の後遺症など、脱毛症の原因はさまざまですが、
私のクリニックを受診する患者さんのほとんどは、加齢で進行する薄毛の悩みを抱えています。
中にはセルフケア用品を買い、頭皮ケアに取り組んでいた患者さんもいます。ところが話を聞くと、商品の特徴を十分に理解されているとは言い難い印象です。今回は頭皮に塗布して使う育毛剤と発毛剤の違いについて説明します。
育毛剤は、頭皮の環境を改善し、生えている毛をより健康にし、毛が生えてきやすくなるようにとの効果を期待したものです。
血行を促進する成分や、炎症を抑える成分などを配合した商品で、医薬部外品としてスーパーやドラッグストアなどで購入できます。1千~2千円前後と手に取りやすい価格帯が中心です。
これに対して、発毛剤は第1類医薬品。ミノキシジル外用薬のことを指します。日本皮膚科学会が脱毛症の治療指針を示した診療ガイドラインでは「推奨度A(用いた治療を行うよう強く勧める)」とされています。
毛髪は通常、毛根を包む皮膚「毛包」が育ち、毛が伸びる成長期(2~6年)から、毛根が衰える退行期(2~3週間)を経て、毛が抜け落ち次の成長が始まるまでの休止期(3~4カ月)―という周期で生え替わります。薄毛の原因の一つが、この周期の乱れとなっています。
ミノキシジルはこの周期に直接作用し、毛髪の成長期を延長し、休止期から成長期への移行を早めて、発毛を促進します。
個人差はあるものの、1日2回、薄毛が気になる部位に塗布すれば、おおむね6カ月程度で発毛の実感が得られるはずです。価格は育毛剤より高めですが、医師の処方箋は不要で、薬剤師のいる薬局や、最近では通販での購入も可能になっています。
すでに毛量が減ってしまい、頭皮の露出に悩んでいる人には、直接、毛の生え替わり周期に作用するミノキシジル外用薬をおすすめします。
育毛剤と発毛剤、どちらを使用するか判断に迷っている場合は、皮膚科や薄毛治療専門クリニックの受診をご検討ください。
■教えてくれた人
小山太郎(こやま・たろう) Dクリニック新宿院長。慶応大医学部卒。同大学形成外科を経てDクリニックに転じ、AGA(薄毛)診療と、毛髪研究に取り組む。日本臨床毛髪学会評議員、日本メンズヘルス医学会幹事。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbc4395ad3b082729a815ee0dba82113dd43d207
酒をヤメロ
おせーよ手遅れじゃボケが
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