1首都圏の虎 ★2019/12/31(火) 11:54:55.55ID:IK9esy3c9 日本の大学は医学部を中心に発展してきました

「東京一極集中」、「地方の衰退」。

メディアがしばしば取り上げるテーマです。

教育も例外ではありません。「東京にはいい大学があり、学問をするには東京に行かねばならない」とお考えの方が多いのではないでしょうか。

たしかに、わが国には大学教育の地域格差が厳然として存在します。東京には東京大学や慶応義塾大学のような有名な大学があります。東京の医学部のレベルは高いと考えるのもやむを得ないかもしれません。

ところが、必ずしもそうとは言えないのです。拙著『ヤバい医学部?なぜ最強学部であり続けるのか』でも詳しく解説していますが、医学の世界では、「実力の評価」は比較的容易です。なぜなら、医学界では、英語で論文を発表するという全世界で確立した評価基準があるからです。

その最たるものがノーベル生理学・医学賞です。わが国からは過去に4人が受賞していますが、最難関の東京大学医学部出身者はいません。

医学界は「西高東低」

この傾向は医学分野に限った話ではありません。自然科学系で過去に21人がノーベル賞を受賞していますが、東京大学出身者は4人だけです。京都大学の8人に遠く及びません(2019年)。

2018年度、東京大学が受け取った運営費交付金は811億円、京都大学の557億円の1・5倍です。ノーベル賞に関して、東京大学の生産性は京都大学の4割程度という見方も可能です。

一方、文学賞や平和賞など人文系の受賞者3名は全員が東京大学卒です。このような分野では、自然科学の論文に相当する評価基準が確立しておらず、政治力が影響するからかもしれません。

話を医学に戻しましょう。医学界における「西高東低」の傾向はトップ研究者に限った話ではありません。臨床研究でも格差があります。

少し古くなりますが、我々のチームが大学病院の臨床研究の実績を比較した研究結果をご紹介しましょう。

2009年1月から2012年1月までの間に、全国の大学病院を対象に、所属する医師100人当たりが発表した臨床論文の数を見ると、上位陣には京都大学(48.6)、名古屋大学(41.1)、大阪大学(39.4)など西日本の大学が名を連ねます。東京大学(34.1)の順位は5位。臨床論文の生産性は京都大学の70%、名古屋大学の83%です。実はわが国の医療の格差は「東京対地方」ではなく、「西高東低」なのです。

なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか。私は、わが国の近代史を反映していると考えています。どういうことでしょうか

わが国では、大学とは明治政府が富国強兵を目的に設立したものから始まります 。これは欧米先進国とは対照的です。

欧州最古の大学として知られるイタリアのボローニャ大学は、自由都市国家の市民たちによって開設されました。アメリカのハーバード大学は、17世紀に清教徒派の牧師が寄贈した財産と蔵書をもとに活動が始まりましたし、イギリスのオックスフォード大学は、12世紀に英国王ヘンリー2世が英国人の学生がパリ大学で学ぶことを禁じたため、パリから移住してきた学生が集まってできたことに由来します 。

わが国の大学は、1877年(明治10年)に東京開成学校と東京医学校が合併し、東京大学が創設されたことから始まります。このとき、法・理・文の3学部、東京医学校が改組され、医学部が設置されました。

1886年(明治19年)3月には、帝国大学令が公布されます。わが国は、国を挙げて、高等教育の充実に尽力します。

では、この時期の社会情勢は、どんな感じだったのでしょうか。前年3月には福沢諭吉が『脱亜論』を発表し 、4月には日本と清国の間に天津条約が結ばれます。1884年(明治17年)に朝鮮で起こった甲申政変(李氏朝鮮へのクーデター)の事後処理です。日本人が自信をつけ、朝鮮半島、中国などアジアの周辺諸国へ進出し始めた時期です。

また、1885年(明治18年)12月には、旧来の太政官制度が廃止され、内閣制度が発足します。初代の総理大臣は長州藩出身の伊藤博文です。さらに、1886年(明治19年)1月には北海道庁が設置されます。北海道の開拓をリードしたのは薩摩藩出身者です。明治維新以来の動乱が収まり、薩長出身者を中心に国内の体制整備が進みます。

全文はソース元で
2019/12/31 8:00 東洋経済
https://toyokeizai.net/articles/-/320859

504名無しさん@1周年2019/12/31(火) 20:21:41.63ID:2L+7BSc80>>500

>優秀なやつがただの町のクリニックで薬処方マシーンになる現状かえられないわ

受験の優秀なヤツにはおあつらえ向き
問題なのは受験の優秀なだけのヤツが既得権益を貪ってること

631名無しさん@1周年2020/01/01(水) 13:48:42.95ID:8iAKetvG0

地方駅弁大の決算報告とかみてると、予算の半分以上が附属病院の収入。

文科省経由の予算より、厚労省経由の予算の方が多いから、
医学部には逆らえない。

医学部は予算があるから、どんどん医学部の教員ポストを増やせるし、
教員が多いから学長選などでも有利になる。

地方駅弁大でも、偏差値は医学科だけは別格で、
研究業績も医学部と工学部で天と地ほどの差が出る。

附属病院を運営してて、地方の住民(特に老人)にとっては
なくてはならない存在で、工場もないような田舎では工学部ですらニート養成所、
あるいは若者を都会に売り飛ばす悪の組織。