1おでん ★2019/11/19(火) 19:45:30.12ID:yZSj07BN9 ※夜の政治スレ
野党は国会で、社会保障の問題は追及しない。
数字ばかり出てくるむずかしい問題は、マスコミが取り上げてくれないからだ。
政治家にとって大事なのは政策論争ではなく、次の選挙で生き残ることなのだ。
与党の政治家は地元への利益誘導で集票できるが、それができない野党にはマスコミで目立つという手段しかない。
そしてマスコミは野党の政策には興味をもたない。野党の出す法案が実現する可能性はないからだ。
そんな弱小野党でも、政府と対等に戦えるのがスキャンダルである。政策論争で倒れた内閣はない。
政策を知らない有権者でも、政治とカネの問題には敏感だ。田中金脈事件やリクルート事件では内閣が倒れた。
それを促進しているのがマスコミの劣化だ。マスコミには政治部と社会部という日本独特の区別があり、
記者の半分以上は(地方を含めて)社会部である。普通の政治ニュースは政治部が担当するが、事件になると社会部が担当する。
昔はその区別がはっきりしていて、政治番組はスタジオで各党が討論する退屈なものだったが、それでは視聴率が取れない。
1日に何時間もワイドショーを放送するようになると、政治ニュースにも面白さが求められる。
新聞も部数が減る中で、刺激的な社会部ネタが重視されるようになった。
日本のように1面に政治・経済の記事が載る新聞が何百万部も発行される国はほとんどない。
多くの国でもっとも発行部数が多いのは、1面にスポーツ・芸能の記事が載る大衆紙である。
日本の新聞も「世界標準」に近づいてきたといえよう。
他方でロッキード事件やリクルート事件のような大型の疑獄事件は、政治資金規正法が厳格になって、最近ほとんどなくなった。
つまりスキャンダルの需要が増える一方で、その供給が減っているのだ。
その結果、マスコミが取り上げるスキャンダルがどんどん小型化している。
森友学園も加計学園も、政治家は刑事事件にならなかった。
最近、安倍内閣の閣僚が2人相次いで辞任した原因も、小さな選挙違反である。昔はこの程度で閣僚が辞めることは考えられなかった。
このようにマスコミがワイドショー化したことが、野党に大きな変化をもたらした。
かつて社会党の幹部になったのは大きな労働組合を基盤にした実力者だったが、
いま野党で活躍するのは国会で派手に暴れる「武闘派」である。
その代表が、最近話題になった国民民主党の森ゆうこ議員だ。
立憲民主党会派の今井雅人議員や柚木道議議員。彼らも桜を見る会に騒いでいる。
民主主義とはそんなものだ、と達観する人もいるかもしれない。政治家にとって一番大事なのは再選されることだから、
野党が有権者の大部分を占める無知な大衆に最適化するのは当然だ。
しかし桜を見る会でいくら騒いでも、政権を取ることはできない。スキャンダルに特化した野党は、政権から遠ざかるばかりだ。
それは野党を衰退させるだけでなく、有権者から選択肢を奪って民主主義の死に至る道である。
263名無しさん@1周年2019/11/20(水) 16:40:41.60ID:qvAq44XS0>>1
なかなか読ませる記事だと思ったら池田信夫か。納得