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いまさらですが鬼滅の刃の映画を見て来ました。鬼滅は子供と一緒にちょいちょい見ていたのですが、実はけっこう重要な「現代風の男らしさ」みたいなものが見え隠れしていることに気付きました。

鬼滅の刃にある現代風の男らしさの重要ポイントは5つで、その5つを包むように最も重要な男らしさ」(6つ目の男らしさ)が広がっています。

まず5つの男らしさに関してですが

一つ、男たるもの己自身だけ縛るべし
一つ、男たるもの名声と名誉を捨て他人のために戦うべし
一つ、男たるもの純然たる笑顔を発露すべし
一つ、男たるもの先ず己の家族を愛さざれば他人を愛す事能わず
一つ、男たるものその身を未熟さ弱さを公言すべし

そしてこの5つの要素の根っこにある最も重要な男らしさが、
一つ、男たるものやむにやまれずしかたないからやれ
という事です。

上記の5つの中の4つは、昔風の男らしさとは真逆であることに気付くでしょう。
昔は、男は家族の大黒柱として「こうしなさい、ああしなさい」と指導する立場であったはずです。
昔は、男は自分の名声と名誉のために戦うものであったはずです。
昔なら男に「素敵で可愛らしい笑顔」など必要ありませんでしたし、
昔なら男は自分の未熟さを公言してはいけなかったはずです。
(ただし家族をまず愛しなさいというのは今も昔も変わらないでしょう)

この様に鬼滅の刃には「男らしさの現代的解釈」とでも言うべきものが詰め込まれているのです。
そしてそれは意識的に詰め込もうとしたわけではなく、作者がおそらく無意識的に詰め込んでしまった「男ならこうあって欲しい」という願望なのだと思います。

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