29日、新型コロナウイルスの重症者は462人と、7日連続で過去最多を更新しました。
　政府が「勝負の3週間」と呼び掛けた最初の週末、観光地や繁華街の人出に変化は見られたのでしょうか。

　都内では一足先に、28日から営業時間を午後10時までとする3度目の時短要請が始まっています。
　そのかいがあったのか、28日の午後10台の繁華街の人出は1週間前と比べて、渋谷センター街周辺で約13.6％、新宿・歌舞伎町で4.6％減少しました。

■六本木など夜景の人気スポットは増加傾向

　繁華街などで人出が減っている一方で、逆に増加している場所があります。

　人出が増えているのはクリスマスイルミネーションなど、夜景が人気のスポットです。
　お台場周辺で24.5％、六本木周辺で4.1％、1週間前より増加しています。

　六本木を訪れた人たちからは「ソーシャルディスタンス保ちながら、楽しく見れるのはいいかな」「気分転換にもずっと室内にいるよりはなると思います」「外だから比較的、密とか気にせず楽しめるかなって」などとの声が聞こえました。

■高尾山では感染リスク回避で飲食店に痛手

　また、紅葉がピークを迎えている高尾山も相変わらず混雑しています。

　しかし、そんな高尾山で、ある異変が起きていました。
　19日の飲食店の様子と比べて見ると、明らかに人が少ないのが分かります。
　なぜ飲食店に客が入らないのでしょうか。

　高尾山を訪れた人たちは「お店にはあまり入らないね、やっぱり。飲食での、会食での感染が多いっていうこともある」「各自、自分で買ってきて、コンビニとか」などと話します。

　多くの人が感染のリスクを避けるために、コンビニや家から持ってきて外で食事をする人が増えたためでした。

　こうした状況に、高尾山スミカ蕎麦処・金子広さんは「この時期ね、一年で一番の稼ぎ時なんで、11月は。ちょっと痛いですよね」と話しています。
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