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5月18日、梅雨入りした沖縄地方。ジメジメとした湿気と暑さも増す中、あの黒褐色の生物「ゴキブリ」とも本格的に闘わねばならない季節がやってきてしまった。
沖縄の夏、なぜわれわれは、たびたびゴキブリに遭遇してしまうのか。(デジタル編集部・與那覇里子)
■破格にでかいワモンゴキブリ
沖縄の主力、ワモンゴキブリの体長は30?45ミリ。全国的に見られるチャバネゴキブリは11?15ミリで、ワモンゴキブリは2倍以上の大きさになる。
日本の屋内にいるゴキブリの中で最も大きい。生き物に詳しい沖縄大学人文学部こども文化学科盛口満教授も「家の中にすむ虫の中で、
ワモンゴキブリは破格にでかい」と断言する。
ワモンゴキブリの起源はアフリカで、人間の移動とともに分布を広げ、沖縄までやってきたようだ。ただでさえ大きいのに、家の中でも走り回り、
さらにはよく飛ぶことで忌み嫌われている。高温多湿を好むため、沖縄の環境はワモンゴキブリにうってつけ。寒いと死んでしまう冬でも、
沖縄なら心配ない。まさに天国だ。
(中略)
■夏のゴキブリ対策
ゴキブリは夏になると卵をよく産む。「沖縄におけるゴキブリ類の研究(1)」(1975年9月、沖縄県公害衛生研究所報)では、
1年を通してワモンゴキブリの産卵数や変動について研究している。
結果、12?2月の冬の産卵数は月平均1.3個だったのに対し、6?8月の夏は月平均12.2個で冬の9倍弱だった。
さらに、羽化するまでの期間が冬の80日に対して夏は36日。夏は“ゴキブリの季節”と言える。
夏のゴキブリ対策、一体どうしたらいいのか。盛口教授はこう話す。
「今の沖縄の環境でそこまで神経質になる必要はありません。ただ、汗のにおいを餌と間違えて噛むことがあります。
噛む力が強くて、噛まれると痛いんですよ。見つけたらポンッとたたくしかないですが、屋内と屋外が似たような環境なので、退治は難しい。
ゴキブリが住みやすい環境を人間が作ってしまっているので、共存するしかないかなと思いますね」
はい
噛む…?(困惑
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